ワンタッチで装着できる
脱落防止スプリングの開発

背景

大規模地震による天井崩落事故を防ぎたい

2018年3月に放送された「東日本大震災での天井崩落事故と対策」にて、避難所となるべきホールや講堂の天井が崩落し避難所として活用できなかったことを知る。なぜ被害が起こったか、その原因を知り、日本耐震天井施工協同組合(以下、JACCA)様へ連絡。その際に株式会社桐井製作所様をご紹介頂き、崩落事故の対策としてボルト・ナット脱落防止スプリング「LockOne」を紹介した。

*「LockOne」とは、NAS3350の規格に準拠した衝撃型振動試験機を用いた試験をクリアしたボルト・ナット脱落防止スプリングです。

▹ 日本耐震天井施工協同組合(JACCA)様Webサイト

顧客リクエスト

機能を維持しつつ、より簡単に取り付けられるようにしたい

軽量天井に使用される吊りボルトはねじ部の余長が長いため、ボルトピッチに沿って回転させながら装着する「LockOne」では施工性に問題があった。
「LockOne」同等の機能を持ち、施工経験の浅い方でも簡単にワンタッチ装着できること、また高所での作業となるため工具を使わずに装着できるボルト・ナット脱落防止スプリングを求められた。

ソリューションと提案

開発中だった新製品がニーズに合致

新製品「InstantLock」のコンセプトは、「洗濯ばさみのように片手で扱え、ボルト・ナットの脱落を防止する」というもので、この開発品を株式会社桐井製作所様に紹介。
求めていたニーズと合致し開発協力を頂けることになり、そのことで開発が加速し、わずか1年足らずで製品化することができた。開発にあたり相手部材を支給して貰うことで、装着性の確認から相手部材に「InstantLock」を装着した状態で振動試験を実施するなど、親密な協力体制を構築できたことが大きな要因です。

*「InstantLock」の施工性と振動試験の様子はこちら

営業担当の声

いつ発生するか分からない大地震。
現在、JACCA様の推奨部材として認定され、さらに耐震保証制度の必須部材にも採用されており、地震対策に微力ながら貢献できていることをうれしく思います。
新たにミリサイズを開発することで、鉄道・建築・太陽光パネルなどのインフラ分野の振動対策に貢献していきたいと考えています。

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