CASE 008 総合家電メーカー

設計提案・試作は日本で、量産・納品はタイで

グローバル体制で顧客が推進する現地調達・現地生産に応える

背景

タイでの生産を推進する上で、部品の調達も出来る限り現地化したい

当時、顧客は生産の拠点をタイへと移行しつつあり、よりいっそうのコストダウンを図るためには、使用する部品もなるべく現地で調達する体制の構築が急務であった。顧客のタイ工場からわずか500メートルの所にアドバネクスのタイ工場があったことから、顧客側からタイ工場で当該部品の量産化が可能かどうかの打診があり、同様にタイに工場を持つ競合他社とともに見積りの提示を求められた。

顧客リクエスト

高い技術力と価格対応力、そして開発スピード

デジタル一眼レフカメラ向けの部品ということで、前提として高い技術力を有すること。仕様の取り決めおよび価格は国内で決定し、量産のみタイで行うという体制実現のためには日本にきちんとした試作体制があり、その技術をタイと共有できる連携力が必須要件であった。また顧客特性として、開発に要するスピードが重要視され、設計変更に対しての迅速な対応力が求められた。

ソリューションと提案

顧客も大満足のスムーズさで現地量産体制へ

顧客が作成した図面を元に、郡山試作センターと柏崎工場が連携して対応。先ずは原理確認用の試作品を製作、顧客設計部が見極め、問題点を洗い出し精度を高めていった。図面変更はのべ10回を超えたが、その都度求められた迅速な対応に対して、郡山試作センターのクイックレスポンスがアドバネクスの大きなエッジとなった。原理試作品が完成し、量産化にあたっては図面をタイの技術スタッフへ送り、柏崎工場の技術スタッフがパイプ役となって詳細な説明を行った。現地の技術スタッフは全員タイ人であるが、柏崎での研修経験もあり、柏崎工場のスタッフがメールや電話により技術的なサポートを行うことでスムーズに量産化が可能となった。その背景として、柏崎工場とタイ工場に同じマシンを設置しているからであり、ワールドワイドで対応できる技術力がアドバネクスの強みであることを実証。

営業担当の声

お客さまからいただいた「非常に助かるよね」という言葉が、営業パーソンにとっての最高の勲章です。

DATA

顧客情報

業種:総合家電メーカー
従業員規模:10,000人〜

最終製品

デジタルカメラ本体機構部品

納期

開発依頼後1年

選定理由

海外ネットワーク

ソリューション・ポイント

開発スピード
郡山試作センター
海外拠点での生産能力
度重なる設計変更への対応力

顧客メリット

通常フローに比べて、極めてスムーズに現地量産化が可能になったこと。