強み・競争力
1.トップシェアの製品を生み出す力
アドバネクスは、数々のトップシェアの製品を生み出してきました。最初のトップシェア製品は秤ばねで国内シェア90%を占めました。更にオーディオテープ用テープパッドが国内70%、ビデオテープ用ばねが世界シェア50%、3.5インチのフロッピーディスク用シャッターが世界シェア80%、光ディスク用センターハブが国内シェア90%、携帯電話ヒンジは世界シェア50%と、いずれも時代の主役となった製品でトップシェアとなりました。現在でも点滴などに使う留置針用ばねは国内60%を獲得しており、また、近い将来次世代自動車向けのパワーコントロールユニット用リードフレームやシフトバイワイヤ向けでも世界トップシェアを獲得する見通しです。トップシェアを獲得できる理由は、顧客のどんな要求にも応える開発力と、世界中から供給できるグローバル体制があるからです。
2.匠の技術
金属精密加工はある程度までのレベルまではマニュアル化が可能ですが、差別化が図れるほどのレベルに達するには長年の経験と蓄積された感性、すなわち職人技が必要になります。アドバネクスには職人技をもつ”匠“が多く居り、付加価値を生む源泉となっています。また、アドバネクスにはトレーニングセンターや認定制度、匠塾など会社の制度として匠を育て増やす仕組みがあり、次世代の匠を育てることでアドバンテージを維持しています。なお、精密金属加工がソフトウェアやSNS、デジタルデバイスなどの置き換わりが激しい業界と違い、半世紀たっても基本的な加工技術が変わらない業界であることも、匠が育つ背景になっています。
匠塾
ATTC
3.提案力
アドバネクスは単にお客様の要望に応えるだけではなく、お客様の製造工程や最終製品の性能向上のために独自の改善提案を行っています。課題点をお客様と一緒に考え、一緒に解決できることも当社の強み・付加価値と考えています。アドバネクスはコイリングやプレスなどの一般的なばね加工の工法に加え、マルチフォーミング加工やインサートモールド加工、深絞り加工など幅広い加工技術を有していることから、その中から最も適した加工方法を提案できます。また、根拠を明確にしたうえで、形状や寸法についてもより良い設計の提案を行うようにしています。
4.グローバルネットワーク
アドバネクスは11か国、15拠点の海外工場を保有しており、ばねメーカーや精密金属加工メーカーでは最大の規模です。アドバネクスは世界11か国から同じ品質の製品を供給できますので、グローバル化が進む自動車・医療業界において重宝されています。一方、海外拠点の多くは現地人主体で運営され自主性が高いことから、地域のニーズに密着した営業活動も行っています。